渡嘉敷漁業協同組合

漁協トピックス

  渡嘉敷漁協や海人、渡嘉敷島・慶良間の海のトピックたち。

一人追い込み漁50年 80歳新里さん、伝統守る 琉球新報 2016年8月25日 05:00

  渡嘉敷村で唯一、一人追い込み漁を素潜りで50年余続けている80代の現役ウミンチュ(海人=漁師)がいる。島の人から追い込み漁の達人“タケミーヤッチー”と呼ばれる渡嘉敷漁協組合員の新里武光さん(80)だ。人口約700人の島で沖縄の伝統的な「追い込み漁」を守り続けている。 On July 29 at Gishippujima, Tokashiki Village, Shinzato pulls out fish caught in his net

  新里さんは、カツオ漁の船長だった父親の故武治さんの影響を受けて育った。30歳のころから本業の合間に趣味で一人追い込み漁を続け、同村の国立沖縄青年の家職員を20年前に定年後、専業の漁師になった。妻の勝子さん(72)が営む食堂のおかず調達も兼ねる。

・仕掛けた網に掛かった魚を船に引き揚げる新里さん=7月29日、渡嘉敷村儀志布島


  船は大型サバニと小型船の2隻を所有。漁は「ドゥ(自分)チュイ(一人)アミン(網)ジケェー(使う)」といい、文字通り、一人で船を出し、ウエットスーツ、マスク、足ヒレ、重りを着け、海に潜って網を仕掛け、魚を追い込み、網を船まで揚げる。肉体的にも精神的にも想像を絶する過酷な漁だ。

  サンゴ礁に囲まれた島の海底は、至る所に亀裂が走っている。高さ1・8メートル、長さ30メートルの刺し網を持って海底まで潜って、網を広げて両端をサンゴ礁の岩に固定する。網の重りを海底にしっかりと固定し、準備完了だ。

  潮が引くと、魚はサンゴ礁の深い割れ目に集まる。新里さんは思い切り息を吸い込み、水深7〜8メートルの海底まで一気に潜る。イラブチャー、エーグヮー、クスク、カタカシなどの群れを静かに網に誘導すると、全速で追い込んでいく。Shinzato gets out for fishing on his favorite small boat
  一度潜ったら、魚が網に掛かるまで2〜3分は息継ぎをしない。1日に6〜7回仕掛け、水揚げ100キロ余りの時もあるという。

  新里さんは、貝、タコ捕りも名人だ。漁中に海岸にいる野生ヤギを1人で捕まえることも。しけなどで海に出ない時は、花の植栽など地域のボランティア活動なども行い、とかしきマラソンの75歳以上の5キロの部で優勝したこともある。住民も「とても80歳とは思えないスーパーオジー」と感心しきりだ。
・愛用の小型船を運転して漁に出る新里さん

   島の生徒や交流の家研修生らにも追い込み漁を指導している。「体の続く限り、地域の皆さんのために漁を続けていきたい」と笑顔を見せた。 (米田英明通信員)
→ 琉球新報サイトの記事へ


80-year-old Shinzato keeping traditional homestretch fishing for 50 years
August 25, 2016 Hideaki Yoneda correspondent of Ryukyu Shimpo

An eighty-year-old fisherman in Tokashiki Village has practiced skin-dive fishing on his home island for more than 50 years. His name is Takemitsu Shinzato, a member of the Tokashiki Fisheries Cooperative, and he is known as a master of “homestretch” fishing, or Takemiiyachi. He continues to practice Okinawa’s traditional fishing on the island with a population of approximately 700 people.

Shinzato grew up with the influence of late his father Takeharu, who was the shipmaster of a bonito fishing ship. Shinzato has been fishing as a hobby since he was 30 years old. After retiring from his job at the National Okinawa Youth House twenty years ago, he became a full-time fisherman. His catch is used for meals that his wife Katsuko serves at her restaurant.

Shinzato owns one big sabani (Okinawan canoe) and a small boat. As he says, “It is only me who sets up the net for fishing.” He gets out on the boat, wears a wetsuit, a mask, fins, and weights. Then he dives to set up the net, directs fish into the net, and catches the fish. It is a physically and mentally demanding way to catch fish.

There are cracks everywhere at the bottom of the ocean, which is filled with coral reefs. Holding a 1.8-meter high, 30-meter long net, Shinzato dives to the bottom of the ocean. He stretches out and secures both ends of the net to coral. After putting weights on the net, the preparation is done.
When the tide changes, fish gather in the deep cracks of coral reefs. Shinzato takes a deep breath in and dives to a depth of seven to eight meters below the surface of the sea. He quietly guides schools of fish such as Irabucha, Egwa, Kusuku, Katakashi, and then quickly pushes them into the net.

Once he dives into the water, he does not take another breath for a couple of minutes until fish get caught in his net. He sets up a net six or seven times a day. Sometimes, the volume of landings exceeds 100 kilograms.

Shinzato is also good at catching shellfish and octopus. He has also caught a wild goat at the beach before. When he is not out fishing, he does volunteer work for the community. He won first place in the 5-kilometer Tokashiki Marathon in the 75 years and above age group. Community residents are impressed by him, saying, “He is a super grandpa, who does not seem 80 years old.”

Shinzato teaches homestretch fishing to students and visitors at the Youth House. He smiled and said, “I would like to continue fishing for the community as long as I am physically capable.”
(English translation by T&CT and Megumi Chibana)
渡嘉敷にアザラシ 旅の途中? 餌もらいパクリ 琉球新報 2014年6月25日 10:15

  北の海に生息するアザラシが24日、渡嘉敷島で確認された。
 渡嘉敷漁協所属の漁師、玉城一博さん(35)と中村隼人さん(32)が同日午前8時半ごろ、スク(アイゴ)の見回り中に、島最南端の「ウンノシル」と呼ばれる岩場の水たまりで、アザラシを発見した。2人は「まさか沖縄にアザラシがいるとは」と目を疑ったという。

  アザラシは体長約1メートルで、背面は灰色の黒いまだら模様が散らばっている。
近寄ると、水たまりで元気に泳ぎ回り、餌のサンマやオキアミを与えると、おなかがすいていたのか「パクリ」と食べた。話を聞き付けた住民や観光客ら数人が見物に訪れ、珍しそうに見入っていた。A seal was found in the sea of Tokashiki Island on June 24. (Photograph taken by Hideaki Yoneda.)

  本部町の沖縄美ら海水族館によると、沖縄でアザラシが撮影されたのは例がないという。(米田英明通信員)

・岩場の水たまりで発見されたアザラシ=24日午後0時半ごろ、渡嘉敷島最南端の「ウンノシル」(米田通信員撮影)
→ 琉球新報サイトの記事へ(動画あり)


Seal appears in the sea of Tokashiki Island
June 25, 2014 Hideaki Yoneda correspondent of Ryukyu Shimpo

On June 24, a seal originating from the North Sea was confirmed to be swimming in the sea near Tokashiki Island. At 8:30 a.m. on the same day, Kazuhiro Tamaki and Hayato Nakamura, members of the Tokashiki Fishery Association, found a seal in a puddle of water between rocks in the southernmost part of the island during their routine patrol to monitor suku or rabbit fishes. At first, they could not believe the scene - a seal was swimming before them. They had never seen such an animal in Okinawa before.

The animal is about one meter long with black patches on its gray back. When the fishermen got close to the seal to feed it saury and krill, it was swimming energetically and ate the food. A few local residents and tourists who heard the news came to see the seal. They could not take their eyes off it.

According to the Okinawa Churaumi Aquarium in Motobu, there is no record of a seal ever being sighted in Okinawa. (English translation by T&CT, Hitomi Shinzato)


渡嘉敷アザラシ、死骸で見つかる 脇腹に歯形琉球新報 2014年6月29日 10:02

渡嘉敷島で24日に確認されたアザラシが28日、同島最南端の「ウンノシル」と呼ばれる岩場の水たまりで死んでいるのが見つかった。29日に本部町の沖縄美ら海水族館に移され、解剖して死因を調べる予定という。

 28日午前8時半ごろ、地元のタクシー運転手とともに取材に来た人がアザラシが水面に浮いているのを発見し、渡嘉敷漁協に通報した。死骸はその後、同村渡嘉敷の漁協の冷凍庫に移されたという。
 死骸には、脇腹に歯形のような傷があったという。

Seal in the sea off Tokashiki Island found dead
June 29, 2014 Ryukyu Shimpo

A seal that appeared in the sea near Tokashiki Island on June 24 was found dead in a puddle of water between rocks in the southernmost part of the island on June 28. The body was moved to the Okinawa Churaumi Aquarium in Motobu to examine the cause of death by autopsy on June 29.

A reporter who visited the island with a taxi driver discovered the body floating on the surface of the water at around 8:30 a.m. on June 28, and reported it to the Tokashiki Fishery Cooperative. After that, the body was removed to the fishery cooperatives’ temporary freezer. There were wounds including teeth marks on the side of the body.
(English translation by T&CT)
漁の楽しさ、厳しさも 阿波連小3・4年、渡嘉敷の働く人調査
琉球新報 2015年3月1日 12:49

渡嘉敷村立阿波連小学校(川口正一校長)3、4年生4人は総合学習の一環として2月24日、渡嘉敷漁業協同組合を訪れ、島の漁師でマグロ漁の達人、藤原史明さん(52)を講師に、島の漁業や漁師の仕事について学んだ。

藤原史明さん(左)から島の漁師の仕事について学ぶ阿波連小の児童と教諭=2月24日、渡嘉敷漁協
 藤原さんは、2泊3日の遠洋マグロ漁を終えて24日早朝に帰港。釣果のキハダマグロ、シーラなどを子どもたちに見学させながら講話した。子どもたちはノートを広げて熱心にメモを取りながら耳を傾けた。

 藤原さんは、27年前に岩手県から渡嘉敷村に移住。島で漁師になり、3年後にパヤオマグロ漁に取り組んだ。自身の仕事ぶり、海の恵みのありがたみ、漁の厳しさや楽しさなどを語った。

 子どもたちの質問に対し「安全や天候に一番気を使う。最近では、大型船や中国船と遭遇し、危険な目に遭ったり、釣り上げたマグロを目の前で大サメにガブリとやられた」と藤原さんが答えると、子どもたちは驚きの声を上げていた。

 仲宗根士導君(4年)は「海の仕事は大しけ、大雨などの危険を乗り越え、大漁の時は楽しいことが理解できた」と感想を話した。

 担任の新里明日美教諭は「『村で働くお仕事調査隊』をタイトルに島内の各職場を訪ね、村の産業、自然、文化・歴史行事などを学習している」と説明した。(米田英明通信員)
→ 琉球新報サイトの記事へ

渡嘉敷島伝統の「女の正月」 ごちそう、お酒、踊り… 主役は女性
琉球新報 2018年4月24日 10:15

沖縄県渡嘉敷村の渡嘉敷区(稲守清昭区長)、阿波連区(金城健一区長)で、旧暦3月3日と4日に当たる18、19の両日に伝統行事「浜下り」が行われた。

 渡嘉敷村の浜下り行事は、旧暦3月3日に女性たちが潮干狩りで身を清め、各家庭ではごちそうを詰めた重箱を仏壇に供え、家族の健康、繁栄を祈願するのが習わし。
渡嘉敷島伝統の「女の正月」阿波連区では、区長らが区の拝所で区民の健康を祈願した後、村住民や観光客らが阿波連ビーチ沖合の無人島「ハナリ島」に船で渡り、潮干狩りや魚汁料理などを楽しんだ。

・女性が主役の渡嘉敷区の「サングァチアシビ」で浜下り行事を楽しむ住民ら=19日、渡嘉敷港待合所広場

 渡嘉敷区では、旧暦3月4日は「イナグヌショウグァチ」(女の正月)と言われ、女性が主役の「サングァチアシビ」(3月遊び)を行う。この日は区民が料理や振る舞い酒(ヤマモモ酒)を持参し、子どもからお年寄りまで大勢が渡嘉敷港広場に集まり、女性が主役の「サングァチアシビ」が行われた。お年寄りの女性たちのチジン太鼓に合わせて参加者が歌い踊り、女性が主役の浜下り行事を祝って楽しいひとときを過ごした。

 島の伝統民謡を披露した冨里ヨシさん(89)=渡嘉敷区=は「先祖代々から浜下り行事を盛大に祝ってきた。島の伝統行事はいつまでも守り続けてほしい」と話した。(米田英明通信員)
→ 琉球新報サイトの記事へ

慶良間の海、きれいに 来月4日、ビーチ一斉清掃 琉球新報 2018年2月27日 11:31

  【渡嘉敷・座間味】沖縄県の慶良間諸島のビーチを一斉に清掃する「ケラマ諸島有人島4島一斉ビーチクリーン」が3月4日午前11時から、渡嘉敷島阿波連ビーチ、座間味島古座間味ビーチ、阿嘉島北浜(にしばま)ビーチ、慶留間島垣尻(かきじり)ビーチで開かれる。「ビーチクリーン」への参加を呼び掛けるメンバーと、松本好勝渡嘉敷村長(後列右から2人目)、宮里哲座間味村長(同右端)
前夜祭や後夜祭もある。当日参加も可能だが、事前に申し込むと特典がある。参加費無料。

 渡嘉敷村と座間味村の商工会青年部らでつくるチームけらまが主催する。

・「ビーチクリーン」への参加を呼び掛けるメンバーと、松本好勝渡嘉敷村長(後列右から2人目)、宮里哲座間味村長(同右端)=23日、県庁

 23日の記者会見で、チームけらまの国吉栄治代表理事は「国立公園指定に感謝し、4島そろって盛り上げたい」と意気込みを語った。松本好勝渡嘉敷村長は「多くの皆さんに協力してもらい、きれいな海を実現したい」と呼び掛けた。宮里哲座間味村長は「観光客数が伸びている中、大切な活動だ」と協力を求めた。

 3月3日には渡嘉敷島の阿波連ビーチキャンプ場で前夜祭、同5日には阿嘉島の阿嘉離島振興総合センターで後夜祭が開かれる。

 申し込みや宿泊予約など問い合わせはケラマ諸島観光案内所(電話)098(943)6315(午前8時から午後5時)。
→ 琉球新報サイトの記事へ

「ケラマブルー見に来て!」 渡嘉敷島で海開き、500人余が満喫
琉球新報 2018年4月22日 10:13

  沖縄県渡嘉敷村の本格的なマリンレジャーのシーズン到来を告げる「〜慶良間諸島国立公園〜2018鯨海峡とかしき島海びらき」(村商工会主催)が14日、阿波連ビーチで開かれた。この日は、夏日の好天に恵まれ、500人余の村民や観光客らが訪れ、海水浴や多彩な海開きアトラクションを楽しむなど海のシーズンの訪れを喜んだ。

 セレモニーでは松本好勝村長、新垣徹村商工会会長ら関係者による安全祈願が行われた。新垣会長の主催者あいさつの後、那覇海上保安部のヘリから安全宣言文がビーチに投下され、同保安部の山川博司次長が読み上げた。

 松本村長は「今年も村民をはじめ、島を訪れる全ての方々が無事故でケラマブルーの海を満喫していただきたい」と述べた。座間味村の宮平真由美副村長も訪れ宮里哲座間味村長の祝辞を代読した。
昆布のテープをカットし一斉に海に駆け込む子どもたち=14日、渡嘉敷村阿波連ビーチ

 阿波連小学校6年の工藤初貴さんが「安全に海を楽しめるように」と海開きを宣言、子どもたちが昆布で作られたテープをカットした。子どもたちは一斉に海に駆け込み、渡嘉敷村の海のシーズンが幕開けした。(米田英明通信員)
→ 琉球新報サイトの記事へ

ザトウクジラ 親子で港湾内悠々 渡嘉敷 琉球新報 2018年2月15日 06:30

  沖縄県の慶良間諸島でのホエールウオッチングがピークを迎えた14日、渡嘉敷村の渡嘉敷港湾内で親子のザトウクジラが午前10時ごろから約4時間にわたり同じ場所を遊泳しているのが確認できた。親子クジラは13日ごろから渡嘉敷港東方の城島(グスクジマ)から渡嘉敷港湾防波堤近辺にとどまり、同じ場所を遊泳していた。水中の親子クジラ
・水中の親子クジラ=14日、渡嘉敷港湾内(長谷和典さん撮影)

船をチャーターして撮影した写真家の長谷和典さん=村渡嘉敷=は「10年余り慶良間のクジラを撮影してきたが、港湾内での親子クジラの撮影は初めて」と満足げだった。島民によると、渡嘉敷港湾内での親子クジラの遊泳は珍しいという。渡嘉敷港湾内を遊泳するザトウクジラの親子

那覇ー渡嘉敷間を運航する渡嘉敷村の旅客船「フェリーとかしき」「高速船マリンライナー」でもクジラに出合うことがある。(米田英明通信員)
→ 琉球新報サイトの記事へ



80歳、鮮魚で宿泊客おもてなし 釣り、タコ捕り“名人級” 渡嘉敷の大城幸子さん
琉球新報 2017年11月22日 10:46

  「お客さんのおかずは任せて!」。阿波連漁港内でミジュン釣りに熱中するのは阿波連区の“スーパーオバー”、大城幸子さん(80)だ。夫の盛秀さん(80)と民宿「さち」を営んでおり、タコ、貝、魚など自ら捕獲した海の幸や自家製野菜を手料理してお客さんをもてなしている。
水中の親子クジラ
・大量に押し寄せたミジュン(カタクチイワシ)を釣り上げる大城幸子さん=7日、阿波連漁港内桟橋

大城さんは強靱(きょうじん)な足腰の元気者。民宿業の合間に港に大量に押し寄せるミジュンやミーバイ、ガーラなどを釣り上げる。また、貝類やタコ捕りも名人の域だ。

 民宿経営歴40年余、暇を見ては夫と2人、漁や農業にいそしむ。

秋〜冬季に大量に押し寄せるミジュンを追って漁港内桟橋で釣りに熱中する大城さん。多いときでバケツいっぱい釣り上げることも。たまにガーラなどの大物もゲットするという。

 「自分で釣った新鮮な海の幸をお客さんに食べてもらい、『おいしい』と言ってもらえることが何よりもうれしい。体力のある限り頑張ります」と元気いっぱい。「まだまだ若者には負けない!」ときっぱり。

 夫の盛秀さんもお客さんに三線で琉球民謡を披露するほか、自身の島での戦争体験談や島の昔話など、客や島人との対話を楽しんでいる。(米田英明通信員)
→ 琉球新報サイトの記事へ